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セミナーレポート Seminar Report パーパス経営 講師:一橋大学大学院経営管理研究科 特任教授 名和 高司 氏

ゲスト講師

名和 高司(なわ たかし)氏
一橋大学大学院経営管理研究科 特任教授
1980年東京大学法学部卒、ハーバードビジネススクール修士(ベーカースカラー授与)。三菱商事(東京、ニューヨーク)に約10年間勤務。2010年まで、マッキンゼーのディレクターとして、約20年間コンサルティングに従事。自動車・製造業分野におけるアジア地域ヘッド、ハイテク・通信分野における日本支社ヘッドを歴任。日本、アジア、アメリカなどを舞台に、多様な業界において、次世代成長戦略、全社構造改革などのプロジェクトに幅広く従事。

2010年より、一橋大学大学院国際企業戦略研究科特任教授に就任。18年より現職。
2014年より、30社近くの日本企業の次世代リーダーを交えたCSV(Creating Shared Value:「共通価値の経営」)フォーラムを主催。
2021年より、京都先端科学大学客員教授に就任。22年より現職。
株式会社ファーストリテイリング、味の素株式会社、SOMPOホールディングスなどの社外取締役を兼任。

■主な著作
「パーパス経営: 30年先の視点から現在を捉える」
「稲盛と永守 京都発カリスマ経営の本質」他多数

 

◆なぜ今、パーパス経営か(Why)
  • 新SDGsに見られるように資本主義から志本主義へシフトしている。
  • 「志」を軸に、従来のSDGsの17項目「自分らしさ」を加えた18項目のサステナビリティ、とにかく使い倒すことが大事なデジタルツール、それからコロナ禍を経て後退してきているグローバル化の復活がキーワードとなる。
  • 従来の資本主義では会社の方針を「Mission(使命)」「Vision(構想)」「Value(理念)」としていたが、それらはすべて外からくるもの。
  • 「志本主義」時代では、Missionに代わり自分の内側から出てくる「Purpose(志)」、Visionに代わり「Dream(夢)」、Valueに代わり「Belief(信念)」と置き換えている。
  • ESGから一歩進んだSDGsを正しく実行すれば社会価値が生まれるが、無邪気にやるだけだと儲からないということになる。
  • SDGsをさらに進めたCSV(Creating Shared Value)という考え方では、「社会価値と経済価値が両立するところを目指す」ということが最前線で議論されている。

 

パーパス経営の実例(What)
  • 【事例1:T社(輸送用機器)】自社でSDGs17項目の次の「18項目目」を作り明文化している。Philosophy coneという図を使い、自社特有の「綱領」の下に自社のValue、その下にMission、Visonを表現している。

 

 

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