×
×

Joint research 産学共同研究

Project 「営業を科学する」プロジェクトとは

2015年より、東京大学・筑波大学・中央大学の先生方と
営業組織の活性化に関する
日本初の産学共同研究を行ってまいりました。

トップセールスが感覚的に行っている『売れる営業手法』を分析し、
成果を出すための共通因子を明らかにすることを目的として、
「営業を科学する」取り組みで、
営業の誰もが
『正しい努力』をすれば成果が残せる
そんな人材育成を目指しています。

History

「営業を科学する」プロジェクトの
歩み

2000年

弊社グループが「プロセスマネジメント」という製造部門では当たり前の生産性の高い組織の仕組みづくりを営業部門にも<科学的組織営業手法>として適応すべきだと提唱。

2002年

グループ創業者が『やっぱり変だよ日本の営業』という書籍を執筆し、その考え方を解き、ベストセラーとなる。

2004年8月

  • 営業課題を解決するサービス提供を目的にソフトブレーン・サービス株式会社を設立。
  • 中小中堅企業向けにCRM/SFAをSaasで提供することを軸に、営業コンサルティング・サービスの提供を開始。
  • コーポレートスローガンに「営業を科学する」を掲げ、営業はセンスや根性論ではなく、 <誰もが正しい努力をすれば、誰でも成果が出せる>世界を目指し、再現性と検証性を追求。

2004年9月~2014年3月

  • 「営業を科学する」ことは<言うは易し、行うは難し>で、営業に関する成約率や行動量などのデータを集めれば何とかなる訳ではないことを痛感。
  • より良いサービスを提供するためには、<営業>そのものをより学術的に専門研究する必要があることに気づき、大学研究機関の先生らに相談することに。
  • しかし、「マネジメントやマーケティングとは異なり、営業なんて研究対象にならない」「営業職など軍事戦略に例えれば歩兵に過ぎず、勝敗の大局に影響を及ぼさない」という理由で、多数の研究者からお断りを受ける。
  • お断りを頂戴した人数が100名を超えた頃、ようやく稲水伸行先生らとの運命的な出会いが実現。

2014年4月

産学共同研究「営業を科学する」プロジェクトを開始。(提唱から約10年)

2017年9月

3年半の研究成果として、営業担当者および営業組織の能力を定量的にスコア化し比較分析できるアセスメントツール【セールス・ダイアグノシス®】を開発・発表。

2018年12月

  • 論文誌『一橋ビジネスレビュー』の「『新しい営業』の科学」という特集の中で、研究成果の一部を4つの論文として発表。
  • 「CoEVOLVeモデル®」を提唱。

Meaning

「営業を科学する」プロジェクトの
意義

日本の営業は、欧米で一般的な単なるセールスとは異なります。顧客との深い信頼関係を築きながら、「業を営む」という言葉通り、経営の根幹を担う存在です。狭義でも約300万人が従事しており、国内でも有数の大規模な職種です。
一方で、特に若い世代には「ノルマが厳しい」「属人的で曖昧」といった理由から、営業職を敬遠する傾向も見られます。これほど重要かつ広範な職種であるにもかかわらず、営業に関する科学的な研究は驚くほど少ないのが現状です。
その背景には、営業活動が個人の力量に強く依存し、暗黙知や即興性に支えられているという性質があります。だからこそ、科学的なアプローチは困難だと見なされてきました。しかし、こうした状況を見過ごしてよいのでしょうか。
営業活動のプロセスを見える化し、データを取得し定量的に分析する。そして、その客観的事実をもとに、現場の実践家との対話を通じて深い洞察を得る。定量と定性の両面から探究を重ねていくことで、営業の知見は再現可能な形で体系化できるはずです。
「営業を科学する」プロジェクトは、その実現を目指す取り組みです。営業の本質を明らかにすることは、企業経営のみならず、日本経済全体にも大きなインパクトを与えると確信しています。

東京大学大学院 経済学研究科
准教授稲水伸行

営業活動は、開発や生産などの企業の内部で行われる活動と、企業の外部で行われる顧客の事業活動を繋ぐ活動です。企業の内と外を繋ぐ活動であるからこそ、異なる論理や要因が絡み合い、複雑な様相を呈します。複雑な現象である営業活動を実証的に研究することで、組織ルーチンや戦略形成、イノベーションなど、幅広い研究領域にまたがる知見を期待できます。しかも、海外ではマーケティングとセールスを分けて研究する傾向があることから、これらとは違う営業活動の研究は、独自性の高い研究成果に繋がるでしょう。
 営業活動の研究には、もちろん、実践的な意義もあります。中央大学大学院戦略経営研究科(ビジネススクール)は実務家が集う学びの場です。その中には、営業の業務に就いる方や、過去に営業活動に従事していた方が少なくありません。彼らがビジネススクールで共有する営業活動の課題や可能性は日々新しくなっていきます。それらを理解し、闊達な意見交換の場を作り上げ、さらに、将来の営業活動を魅力的にしたいという希望をサポートするためには、教員も確からしい、学術的な知見を持つ必要があります。そうした営業の実務家と向き合うための知をアップデートしていくためにも、「営業を科学する」プロジェクトは重要です。

中央大学ビジネススクール
(戦略経営)
生稲史彦

みなさんは、「営業を科学する」と聞いて、どのような印象をお持ちでしょうか。営業というと、経験やセンスが重要な、よく言えばユニークで、悪く言えば属人的な活動というイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。しかし実際には、優秀な営業パーソンは、自ら成果をあげるだけでなく、そのメカニズムを言語化し、他者に伝える力にも長けています。つまり、営業は決して暗黙知のみに支えられた活動ではないのです。それにもかかわらず、「営業を科学する」取り組みは、これまであまり行われてきませんでした。ビジネスの他の領域と比べると、営業は手つかずのまま残された領域であったとも言えるでしょう。
その理由のひとつとして、営業が非常に多岐にわたる活動を含む点が挙げられます。営業は単に「売る」行為にとどまらず、そこに至るまでのプロセスをいかに設計し、実行するかが極めて重要です。その意味において、「営業を科学する」ことには大きな意義があると考えています。
私たちの研究プロジェクトでは、定量的な手法に加え、高いパフォーマンスを発揮している営業パーソンへのインタビューという定性的な手法も取り入れています。これにより、単に「こうすれば成果が出る」という方法論を導くだけでなく、「なぜそれで成果が出るのか」というメカニズムを明らかにすることを目指しています。

筑波大学ビジネスサイエンス系
准教授佐藤秀典

インターネットやAIなどテクノロジーの急速な発展に伴い、営業に求められるものも大きく変化しつつあります。それでもなお営業という仕事はなくなることはありません。営業力とは<人を動かす力>の1つであり、人間を動かせるのは自分自身も含めた人間であるべきだと信じております。営業組織全体を動かすのも、営業担当者を育成するのも、顧客を購買行動に突き動かすのも、困難な状況におかれても目標達成に向けて自らを鼓舞するのも、全て人間だと考えております。
「営業を科学する」研究は、多くの時間を要します。我々研究チームが生きているうちにどこまで研究を前進できるのか、途方に暮れる瞬間もあります。なぜならば、営業力のあると称される企業出身者の元トップセールスが語る個人的な経験談や、営業に関する何らかのアンケート調査の集計結果だけでは、「営業を科学する」ことにはならないからです。我々が到達できなかった未来は、この研究に協力し引き継いでくれる未来を担う方々と今後きっと出会えることでしょう。我々の研究が、全世界の営業に従事する方々を救済し、世界経済の発展、引いては世界平和の一助として貢献できるよう、地平線を切り開いて参る所存でおります。皆様におかれましては、いかなる形でも結構ですので、我々の研究を応援して頂ければ大変幸いです。

ソフトブレーン・サービス株式会社
代表取締役野部剛

Member

プロジェクトメンバー紹介

  • 東京大学大学院 経済学研究科

    准教授稲水伸行

    研究分野:経営科学、経営組織論、組織行動論

    Profile →
  • 中央大学ビジネススクール(戦略経営)

    教授生稲史彦

    研究分野:人文・社会 / 経済史、人文・社会 / 経済政策、社会基盤(土木・建築・防災) / 社会システム工学、情報通信 / エンタテインメント、ゲーム情報学、人文・社会 / 経営学

    Profile →
  • 筑波大学ビジネスサイエンス系

    准教授佐藤秀典

    研究分野:経営組織論、現在は特に組織アイデンティティ、組織変革等

    Profile →
  • 東京大学大学院 経済学研究科
    ものづくり経営研究センター 特任研究員

    山城慶晃

    研究分野:経営科学、経営組織論、組織行動論

  • ソフトブレーン・サービス株式会社

    代表取締役野部剛

共進化を目指す
「CoEVOLVeモデル®」 勝ち続ける営業組織の「5つのサイクル」

東京大学大学院等との営業組織の活性化に関する共同研究で生み出された勝ち続ける営業組織に共通する
組織成長モデルのことです。

「共進化」とは、共生する2つの生物のうち一方が進化すると、もう一方も進化します。

ビジネスでも、企業とお客様、上司と部下、ベテランと若手は共進化します。

「共進化モデル」には5つのプロセスがあり、そのサイクルを回し続けることで、営業組織は成長のための
スパイラルアップが実現可能となり、パフォーマンスを最大化できると考えています。

勝ち続ける営業組織をつくる方法 お問い合わせ 資料請求
Share Facebook X
資料請求・お申し込みはこちら

Contact お問い合わせ

営業人財育成コンサルティング、プロセスマネジメント大学、各種研修・公開講座、アセスメント、eセールスマネージャー、
その他サービスに関するご質問等、お気軽にお問い合わせください。